あの日のすばるくん
13日の金曜日(不吉過ぎ)、ヤフーニュースにすばるくんの関ジャニ∞脱退疑惑報道が出ていた。
案の定会社に行くといろんな人にたくさんのことを聞かれた。私はこういう時自分を捨てて
その場しのぎの言葉を並べて時が過ぎるのを待つ。その時は
「どうなんですかね~」「辞めないで欲しいですけどね」「嘘だと信じたいです~」
とか、適当に受け流して、すばるくんが関ジャニ∞を脱退するかもしれないと不安がっているファンを演じた。
当の私も、これまでのすばるくんを見ていたら脱退なんてするはずない。
こんな信憑性のない話、信じる人がいるのだろうか。少なくとも私は1ミリも信じていなかった。
だから動揺することは、全くなかった。
私はすばるくんの異変に全く気づいていなかった。
ただならない様子を察知したのは日曜日の朝、9時35分。
朝、いつも通り布団の中でツイッター、携帯メールをチェックする。
ツイッターを寝ぼけながらスクロールしていくと、“会見”とか“メール来た”とか。
やけに現実味を帯びた嫌な言葉をよく目にした。嫌な予感がちょっとした。
メールを受信する為ツイッターを閉じた。メールが一通来た。
すごく嫌な予感がした。そこにはいつものTV出演情報がなく
“この後11:00より、ファンの皆様へ大切なお知らせ”
ここではじめて、もしかしたらとんでもない事が起きてるかもしれない。ということを察知した。あくまでも、“かもしれない”。
察知しながらも、私はこんな時でもやはり、すばるくんに育てられた重度の信者だった。
“きっと一連の報道を全否定してくれる”
一番最初に想像したのはそれだった。
不安な気持ちはあったけど、かき消すようにただ、信じることしかできなかった。
えったんとお姉ちゃんも、同じだった。
本気で“報道の全否定”の方だと信じていた私は
普通に起床し、普通に顔を洗い、普通に歯を磨いた。
普通の朝だった。11:00までは。
11:00。私を安心させてくれる言葉並べてくれていると信じて、はやく安心させてほしくて、無心でジャニーズネットにアクセスした。全然繋がらなくて、みんなの気持ちが同じところにあるんだって、思った。
11:00を1~2分だろうか、体感ではもっともっと長く感じたけれどそのぐらい過ぎた頃。ようやくアクセスが繋がり、文字が見えて、震えた。
すばるくんがジャニーズ事務所を退所する。
トクトク小刻みに速く動いてた心臓が一回ドクンと言って、手の震えは止まらなくて、すばるくんの文面を最後まで読むことができなくて、
ただただ心の中で嫌だ嘘だと無意識に連呼していた。
こんな風に泣く自分がいたんだと驚くほど声を上げて泣いていた。
リビングのテーブルに突っ伏して泣いた。
とにかく、誰かに嫌だと訴えなければ自分が壊れてしまいそうで、えったんに電話した。
しばらく無言で2人で泣いた。
出てくる言葉といえば「嫌だ」「無理」「なんで」
この事実を受け止めることなんて到底出来てなかった。
すばるくんのコメントを、改めてゆっくり読んでみようとした。
溢れ出てくる涙でとても見にくかった。
改めて読むと、なぜ辞めるのか、何をしたいのか。それはすばるくんの言葉で、何度も何度も謝りながら綴られていた。謝らなくて良いから、辞めないでと心で何度も願った。
テレビで会見の様子が流れ出した。
物々しい雰囲気で、硬い表情のすばるくんが真ん中にいて、喋り出した。ゆっくりと、一言一言が重く、次から次へと信じたくない言葉を言ってくる。無意識に「嫌だ」と口に出すことしか今の私には出来なかった。横山くんが泣いている。錦戸くんのこんな表情は未だかつて見たことがない。しんごが気丈に振る舞っているのが、分かった。丸ちゃんが、少し微笑みながら寂しそうなのが印象的だった。寂しいよね。大倉くんはあまりにも納得いってないが前面に出ていて、分かるよ分かる。と思った安田くんは、なぜか居なかった。安田くんには申し訳ないが安田くんが今ここにいないことに疑問を持つ暇もない程に、私は動揺していた。後から安田くんの事情を知ったけど、この会見が本当に関ジャニ∞らし過ぎてもうお手上げです。最後の最後まで関ジャニ∞は関ジャニ∞なんだもの。
2010年のジャニーズカウントダウンで関ジャニ∞の沼に堕ち、それから私の日常生活にはいつも7人の関ジャニ∞があった。毎日が、楽しかった。関ジャニ∞の存在があったから、辛いことも乗り越えられたし、ムカつくことがあっても癒されたし、いっぱいいっぱい笑顔をくれたし、元気付けてくれた。すばるくんは、私にとって1番特別な存在であり、月並みな言葉にはなるけどすばるくんがいなかったら私は今の私ではなかった。絶対。
すばるくんの独特のお笑いセンスに6人が笑っているのが好きでした。すばるくんが熱いと6人もつられて熱くなる空気が大好きでした。MCであまり喋らなくてもみんなの会話をにこにこ大きな口開けて笑いながら聞いているすばるくんが大好きでした。丸ちゃんと意味不明な言葉で2人だけの世界に入ってしまうけどそれを包み込むような7人の暖かい空気が大好きでした。錦戸くんとはいつもどこか一定の距離があるけど本当は2人がすごく似た者同士で熱い関ジャニ∞のダブルフロントだったこと、すごく頼もしかったです。いつまでたっても気まずい2人が、大好きでした。すばるくんの小ボケには必ず笑ってくれる、お互いにいじるしいじられるしお兄ちゃんと弟みたいなすばるくんと大倉くんの関係が大好きでした。どこか、しぶやんのことは何でも知ってます風な空気を醸し出し、すばるくんもきしょいと貶すけどどこかまんざらでもなさそうな、永遠にその2人の空気感は変わらない気がするやすば。大好きでした。いざという時に頼りになる人はすばるくん、横山くん、しんご。3人で綺麗なトライアングルになる三馬鹿。大好きでした。すばるくんのことになると大好きが隠しきれてないしんご、松原.が大好きでした。大親友のよこすば。横山くん、すばるくんのこと支えてあげてね。そして何より、関ジャニ∞7人が奏でる音楽が、大好きでした。
私の大好きな関ジャニ∞は私が1番特別だった、大きな存在だった、1番愛してた、すばるくんが 抜けてしまう。大好きだった全てがもう、この目で見ることが叶わなくなってしまう。寂しい。今はただひたすら寂しい。辛い。本当に辛い。長い長い夢を見てるかのようで、いつか覚めるんじゃないかと本気で思ってしまう。こんな体験は25年間生きてきてはじめての感覚。
すばるくんが関ジャニ∞じゃなくなる。これが事実だなんてまだ受け止めきれていない。
きっと、時間が経てば少しは受け入れ始めて、寂しさも少しは薄れて前向きな気持ちになれると思う。その未来が来ることも知ってる。すばるくんが1人で活動していくことも、6人の関ジャニ∞が前を向いて歩いていくことも。知ってる。だからまだ寂しがらせて。
これから私の気持ちがどうなっていくか、どんなモチベーションで私自身の人生を生きていくのかまだ分からない。絶対に乗り越えたいとは思うけどね。
すばるくん まだ寂しいです。